日本の子供たちが、英語を身につけて ミライに羽ばたくために。
2022.02.03
東京女子大学 森教授への取材記事後編です。
【目次】
―学校における英語教育は徐々に早期化しています。英語を学び始めた年齢がその後の英語学習に与える影響については、先生はどのように考えていらっしゃいますか?
子どもの英語教育に関する議論では、よく「臨界期仮説」の話が出てきます。「第二言語習得は早く始めたほうがいい、遅くても思春期まで」という考え方ですね。
でも、実は、臨界期仮説の議論はネイティブ・スピーカーと同じレベルの言語力が身につくかどうかという、かなり高レベルでの話なので、日本の公教育で早期から英語教育を導入するべきかどうか、という話題にはあまりそぐわないと思います。
日本の学習環境では、英語のインプットはかなり限られていますし、教室外で英語を話す必要も普通はほぼありません。このような環境下ではむしろ遅く始めたほうがいい、という研究結果(※14)がヨーロッパでは出ています。
ただ、日本の学習環境での早期英語学習の影響を調べた研究(※15)では、学習開始からかなりの年数が経つと、遅く学習を開始した学習者よりも早く学習を開始した学習者のほうが英語力が高かったことが報告されていて、日本のような学習環境でも早く始めるメリットはありそうです。
さらに、私の研究(※16)でも、英語を学び始める年齢が早ければ早いほど、英語への態度に良い影響がある(「英語が好き」など)ことがわかりました。
英語力は学習期間の長さに影響されるものであり、学習開始年齢は関係ない(※17)ことも観察されていて、私の研究でも学習期間が長いほうが英語力は高いという結果が出ました。
最近活躍している、小さいころからゴルフを始めた若いゴルファー達ではないですが、早くから英語を学び始めたほうが結果的には長い期間学習することになるので、学習開始年齢は英語力と間接的に関係があるとも考えられます。
―そうすると、早くから学習し始めなければ英語力を身につけられない、というわけではないけれど、学習開始が早いことはその後の英語力に良い影響がある、と考えてよいでしょうか?
はい、私自身はやはり早いほうが良いのではないかと考えています。
早くから外国語にどっぷりと浸って学ぶイマージョン教育の研究を見ていると、多文化に対する寛容さや受容性といった態度にも良い影響があるようです。英語が好きであることや多文化への寛容さというものは、英語を身につけるうえでとても大切なことです。
最近は、英語を通して共感力が育つ、英語をほめられることによって自己肯定力・自尊心が高まる、ということも言われています。これは、早くから英語を学んでいると「非認知能力」が高まる可能性もある、ということなのかなとも思っています。
―早期英語学習は、英語力以外にも良い影響がある可能性もあるのですね。
そうですね。ただ、いつ始めるかより、もっと大切なのは、どのように学習するかです。どのようにインプットとアウトプットのバランスをとるか、どこまで日本語で説明するか、ということなどもしっかり考え、学習者に適した学習法で学習するのがいいと思います。
子どもは暗示的学習能力が強いので(※18)、体験型の暗示的学習が好ましいです。暗示的学習能力は、インプットをあまり意識的に分析したりせずに、そのまま受け入れて学習していく力です。一方、明示的学習能力は、意識的に、また、分析的に学習する力ですが、子どもに小さいうちから明示的な学習方法で文法を学ばせることは、あまり意味がありません。実際に3人称単数現在の説明がわかる小学校1年生はどれだけいるでしょうか。一方、多くのインプットとともにアウトプットの機会を与えてあげながら英語を話すことへの自信をもたせていく、といった体験を通じた暗示的学習方法であれば、小さいころから始めるのは、とてもいいことだと思います。
そのような学び方を身につけると、明示的に説明できない言語項目も、インプットをたくさん浴びて、その表現をそのまま身につけようとするので、難しく高いレベルと言われる言語項目も将来あまり頭を悩ませずに習得していくのではないでしょうか。
―英語学習は、「いつ始めるか」だけではなく「どのように学習させるか」も大切なのですね。
繰り返し強調したい点なのですが、日本のような学習環境の場合は、「どのように学習させるか」がかなり大切だと思います。つまり、英語学習はどの段階から始めても、その段階に応じた適切な学習をしているかどうかで英語力の伸びが大きく変わってきます。3歳の子どもであれば、「これは三単現のsだよ」と文法説明をするような方法ではなく、おもちゃやゲームで遊ぶかのように英語に触れさせるような方法にするとか、年齢相応の方法であれば、どの段階から始めてもそれなりの効果が出てくると思います。
早期英語学習については、あともうひとつ気をつけなければいけない点があります。それは、子どもの英語学習はスポンジがすぐに水を吸収するようなものではなく、雨のしずくがじんわりじんわりと石に穴を開けていく(「雨垂れ石を穿つ」)ようなものである、ということです。
親御さんが「うちの子はどうしてできないんだろう?」と子どもの学習がなかなか進まないのを待ってあげられないという話を児童英語教育の先生方から聞くことがよくあります。ですが、そこはお子さんを見守って、時間をしっかりとかけてあげることも大切です。「親」という漢字の成り立ちは「木のうえに立って見るひと」とよく言われます。英語学習でも、親御さんがそのような意識を持つことが子どもたちの学習の成功につながるような気がします。
―今後の英語教育において、どのようなことが最も重要でしょうか?
教員の方々は、どうしても「受験ファースト」の教え方になってしまいますよね。これは仕方ないことだと思います。しかし、英語は子どもたちが将来コミュニケーションをとるために使うものであるということを念頭に、子どもたちの受験よりもう少し先の将来を見据えて教えることが最重要課題のように思います。
ただ、そのためには、英語の教え方を少し変える必要があると思います。つまり、英語は受験のために「学習」するものというよりは、将来社会に出て「使用」するものと考えて教えることです。より具体的には、「覚えてから使う」という教え方から、「使いながら覚える」、または、「覚えながら使う」という教え方にシフトしていくと、学習者は英語を使おうとするのではないでしょうか。
そして、重視する技能もシフトする必要がありますね。いままではリーディングなどの受容的な技能を重視してきました。しかし、これからの時代は、世界中のさまざまな人と英語を使って交流しなければなりません。そのため、発信的な技能をもっともっと重視していかなければならないですよね。
さらに、教員も学習者も、英語に関する意識のシフトが必要です。いまの地球上の英語は、「英語圏の言語としての英語」から「世界共通語としての英語」の時代へと大きく様変わりしています。これからは、ネイティブ・スピーカーよりも、非ネイティブ・スピーカーと英語で話す機会のほうが格段と多くなっていきます。私が30年ほど前にロサンゼルスで研究していたときでさえも、既に周りの研究者は非ネイティブ・スピーカーの方が多かったことをよく覚えています。ですから、「ネイティブ・スピーカーの英語でなければいけない」と考えるのではなく、非ネイティブ・スピーカーの英語をお互いに許容し合いながら英語を使うコミュニティをつくっていく、と考えることが大切なのではないでしょうか。そのほうが、日本人の英語学習者も、また、日本人の英語の先生方も自信をもって英語が話せるようになると思います。
―教え方のシフト、重視する技能のシフト、英語に関する意識のシフト、というふうに、教員も生徒もさまざまな変化が必要ですね。特に教員については、どのようなことが重要でしょうか?
まず、英語教員は、生徒にとって最も身近なロールモデルであることを自覚することが重要です。生徒に将来英語を使ってほしいと思うのであれば、まずは先生が自ら授業で英語を使ったほうがいいですよね。
次に、小学校や中・高等学校の教員養成や教員研修では、第二言語習得や異文化理解について学ぶ機会が少しずつですが、増えてきたと思います。ただ、個人的には、もっともっと重視してほしいですね。なぜなら、いままでは教師の「教え方」が重視されてきましたが、第二言語習得の理論を学ぶことで学習者がどのように英語を学んでいくか、ということがよくわかるようになり、今まで以上に効率的に教えることができます。また、異文化理解は異文化交流のために欠かせません。これからは教室の中だけの英語教育でなく、教室からも飛び出していく英語教育の可能性をもっと模索してはどうでしょうか。
そして、英語の教職課程を充実させることも大切でしょうね。特に、教員を目指す大学生には、留学の機会をつくることが大切だと思っています。教員自身に「英語を使う」という経験がなければ、英語を使うことを意識した教え方はなかなか難しいのではないでしょうか。自分の実体験を基に、生徒たちがどうしたらこういう場面で英語を使えるようになるのか、ということをイメージして教えてもらいたいですね。
―教員や学習者だけではなく、大学入試が変わることも重要でしょうか?
実は、私は大学入試センターで大学入学共通テストの下地づくりのようなお仕事も経験したのですが、学習指導要領を踏まえて英語の4技能の能力を大学入試で直接的に測るようにすることはとても大切だと思います。
共通テストでは、間接問題(発音やスピーキングなどの技能を間接的に測る問題)がなくなってきました。しかし、もう一歩踏み込んで、英語の4技能の能力を共通テストで測るか、各大学の2次試験で測るかなどは引き続き議論の余地があると思います。また、これからの大学入試ではターゲットとする英語のスキルを直接的に測る(実際にスピーキングやライティングをさせるなど)必要があると思います。
―英検やTOEICなどの外部試験の活用については、どのような見解をおもちでしょうか?
共通テストで外部試験が活用されなかったのはとても残念でした。ただ、共通テストという大規模な試験として活用するには改善するべき点があるとの指摘を謙虚に受けて、前向きに改善策を考えるべきだと感じました。
ここ10年ほどで、外部試験は4技能化されたり、ICT化されたり、かなり質の高いものになり、試験団体の皆様のご尽力には心より感謝しています。
外部試験には、何度も受験が可能である、試験会場が比較的近くにある、一つの試験のスコアでいろいろな大学の入試の受験が可能である、テスト問題の難易度等が管理されていて信頼性の高い試験問題である、生涯を通して受験できる、受験以外に留学や就活等にも使える、といった数々の利点があります。
現行の外部試験と同程度の質の4技能試験を大学独自に作成したり、実施したりするのは、不可能ではないにしろ、かなり難しいのは確かだと言えます。これは、共通テストに外部試験を活用しようとした理由の一つでもあるのでしょうから、大学独自で実施する場合は、教育関連企業との共同開発が好ましいと思います。
外部試験は、比較的に一般的な問題が多く、難問奇問といったものはほぼないことも良いところです。そして、英語を使う機会がなかなかない日本のような環境では、学習者にとって良い動機づけにもなります。外部試験は、大学入学後も、どんどん級やスコアを上げて、留学や仕事に役立てることができます。大学入試のように「合格すれば終わり」といった形ではなく、生涯学習を継続するという視点( 「生涯学習としての英語教育」 )での活用が好ましいのではないでしょうか。
外部試験は今回大学入試での活用という視点から注目を浴びましたが、英語学習者の生涯にわたる英語学習という観点からの活用にも目を向けていただけるといいのではと思っています。
―現役の英語教師のみなさんには、どのようなメッセージを伝えたいですか?
伝えたいメッセージはたくさんあるのですが、一番伝えたいことは、第二言語習得の研究へのご協力をぜひぜひお願いしたいということです。昨今は、個人情報保護の関係で、教育現場を使わせていただく研究の実施のハードルがかなり高くなってきています。特に、私が大学院生のころに取り組んでいた、教室でのやりとりを分析するような研究はかなり難しくなりました。第二言語習得の研究は、先生方や生徒のみなさんにとっても、とても役に立ちますし、研究を通してお互いに学び合えるといいなと思っています。私は、研究者と教育者の橋渡し役をライフワークと考えていますので、ぜひご協力をお願いします。
―現場の先生方にご協力いただくことは、第二言語習得研究の発展のためにはとても重要ですね。今後の英語教育では教え方のシフトが必要、というお話がありました。英語の指導について何かメッセージはありますか?
私も大学で一般英語を教えている現場の英語教員という面を持っていますが、常日ごろ意識しているのは、「日本語で英語について説明して理解してもらう」という従来の方法から、英語で英語の授業をしたり、発信技能の指導をしたりと、「実際に英語を使ってみせて英語を使ってもらう」という方法に教え方をシフトすると、英語が使える学習者が増えてくるのではないかと思って、日々そのような授業を実践しています。
日本語で英語を説明すること自体は決して悪いことではありませんが、多くの学習者にとって、英語を学ぶ真の醍醐味は、やはり英語が使えるようになることだと私は信じています。そこで、日本では英語を使う場が学校の教室内くらいしかありませんから、ぜひ教室で「英語を使う」を実践してもらえないでしょうか。
ただ、そのためには先生方もご自身の英語力を伸ばす必要がありますし、それなりの指導方法を身につける必要があります。日々の業務が忙しく、自分の英語力を伸ばす時間を取る余裕がほとんどない先生方が大半かと思いますが(私も含めての話ですが、、、)、通勤中や授業の準備時間を使って自分の英語力、特にスピーキングやライティングを伸ばせるように一緒にがんばりましょう!
私も英語で英語の授業ができるようなるために暗中模索してきた経験から、新しい方法がうまくいくまではすごく時間がかかることを身をもって体験してきました。教員にも生徒にも忍耐や工夫が必要になってきますよね。信念をもって根気強く実践し続けないと、容易にあきらめてしまうという結果にもなりかねません。ただ、実践を続けていれば、ある日、素晴らしい光が差し込んでくるようになりますので、そのことを心に留めておいていただければと思います。
―忍耐や工夫、信念、根気強さをもって実践していくことが大切ですね。
ことばで言うほど簡単ではないのですが、できれば、職場でお互いに励まし合ったり、それぞれが実践した言語活動を共有したりしながら、一緒に取り組んでいけるといいですよね。自分だけではなく、みんなでやっていると感じられると、がんばれることも結構たくさんあると思います。
また、新しいことの教育実践に関連してなのですが、生徒のみなさんが受験のためだけに英語を学習することは、生徒のみなさんの人生のうえでもったいないことのように私は思います。担当している児童や生徒のみなさんに将来どのようになってほしいかを常に念頭におきながら教えていると、授業の内容がそれに応じて必然的に変わってきますよね。
ただ、このように述べながらも、新しく、経験したことのない指導法は、なかなか実践が難しいのも事実です。そのような場合は、実際に教えながら学習者と一緒になって授業をつくっていく、というイメージをもって臨むのもいいのではないでしょうか。
―一人の先生だけががんばるのではなく、ほかの先生たちや児童・生徒たちも一緒に授業を変えていけるといいですね。
自分の経験から本当にそう思いますね。自分一人で、急に、そして、一気に教え方を変えるのは現実的ではないので、少しずつ変えてみませんか。そして、うまくいくようであれば、だんだん回数を増やしたり、新しいタイプのものにしたりしてはどうでしょうか。
また、スピーキングやライティング指導の際にタスクをさせたりしますが、けっこういろいろと予期しなかったことが起きますよね。そこで、達成度の評価の方法も余裕を持たせてゆるやかにしておくと安心です。ことばを覚えるということ自体、受験の1点刻みのようなものではなく、本来は幅のある、ゆるやかなものですからね。
それと、最近は先生方に読んでいただくことを目的とした第二言語習得研究の良い本がたくさん出てきているので、機会があれば手に取ってみていただきたいですね。一方で素晴らしい現場の先生方の経験談を紹介した本もありますが、研究の本を読むことによって、科学といった別の側面から英語教育を見ることができます。ただ、教材系の本とは違い、明日の授業にすぐに役立つものではないかもしれませんが、長い目で見るとこうするべきだ、というような、進むべき道(例えば、教室での英語使用)を考えるのには役立つと思いますよ。
最後のメッセージとなりますが、私も中高の英語の先生方と同じように英語を教える教師ですが、うまくできていないことはまだ山ほどあります。お互いに助け合って、がんばりましょう!
かつては、英語の授業といえば、日本語で文法の説明を受けて暗記したり、英語の文章を日本語に訳しながら読解したりすることが中心でした。しかし、このような授業では、「聞く」、「読む」といった受け身の英語力は身についても、「話す」、「書く」といった自分のメッセージを発信する英語力は身につきません。
子どもたちが将来英語を「知っている」のではなく「使える」ようになるためには、実際に英語を使ってみる体験が欠かせないことから、「話す」、「書く」を重視すること、教員が英語を使って授業をすることが必要なのです。
森教授は、生徒が間違ったときに教員がどのような反応をしたら効果的に間違いを直せるのか、いったテーマで研究を重ねた結果、間違いを減らそうとするのではなく、できることを増やそうとする意識のほうが大切、という結論に至ったとのことです。これは、子どもたちに「話す」、「書く」といった体験をさせるうえでとても重要な考え方だと思われます。
英語を「学習」するものとして捉えると、正確さを求めるあまり、完璧に覚えてからでなければ英語を話したり書いたりできない、という思考につながります。しかし、英語を「使用」するものとして捉えるとどうでしょうか。ものの使い方は、使いながら覚える、覚えながら使う、というふうに身につけていくことのほうが多いのではないでしょうか。英語も同じです。
そして、森教授のお話から、この考え方は教員が指導方法を変えようとするときにも役立つと考えられます。英語をはじめから完璧に使うことは難しいように、新しい指導方法をはじめから完璧に実践することも難しいはずです。
できることから試してみる。できることを少しずつ増やしていく。英語の身につけ方も英語の指導方法も、そんなふうに変わっていけると良いのではないでしょうか。
※14:該当文献:Muñoz, C. (2006). The effect of the age on foreign language leaning: The BAF Project. In Muños, C. (Ed.), Age and the rate of foreign language learning (pp. 1-40). Multilingual Matters.
※15:該当文献:Larson-Hall, J. (2008). Weighing the benefits of studying a foreign language at a younger starting age in a minimal input situation. Second Language Research, 24(1), 35-63.
https://doi.org/10.1177/0267658307082981
※16:該当文献:Mori, H. (2009). Effects of learning English in early childhood on English language proficiency and affective factors in junior high school. Annual Review of English Language Education in Japan, 20, 250-261.
https://doi.org/10.20581/arele.20.0_251
※17:該当文献:Muñoz, C. (2011). Input and long-term effects of starting age in foreign language learning. International Review of Applied Linguistics in Language Teaching, 49(2), 113-133.
https://doi.org/10.1515/iral.2011.006
※18:該当文献:Muñoz, C. (2006). The effect of the age on foreign language leaning: The BAF Project. In Muños, C. (Ed.), Age and the rate of foreign language learning (pp. 1-40). Multilingual Matters.
【取材協力】
森 博英教授
(東京女子大学 現代教養学部 国際英語学科 国際英語専攻)
<プロフィール>
専門は、応用言語学、第二言語習得論、英語教育学。上智大学で修士課程(言語学)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で博士課程(応用言語学)を修了。日本大学経済学部 教授を経て、2018年4月より現職。文部科学省による英語力等調査の分析・活用に関する検討委員会の委員を長年務める。外部検定試験を活用した英語によるコミュニケーション能力の検証、および、中学校・高等学校の英語教員の学習指導要領の理解の調査をテーマとして研究を行っている。
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