日本の子供たちが、英語を身につけて ミライに羽ばたくために。
2021.07.29
論文タイトル:
Introducing very young children to English as a foreign language (2015)
幼い子どもに外国語としての英語を教える(2015)
著者:Paweł Scheffler
ジャーナル:International Journal of Applied Linguistics 25 (1): 1–22
アクセス:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/ijal.12035
レビュー著者:Paul Jacobs
翻訳:Yuri Sato
●家庭で子ども向けの映像を活用することにより、子どもの英語発達の土台を築くことができる。
●映像は、子どもたちの身の回りのものに関連した、意味のある内容であること。また、子どもが繰り返し見たくなるような楽しい内容であること。
● 親は、子どもと一緒に映像を見て、同じものに注意を向けたり、子どもにとって難しい単語や概念を翻訳してあげたりしてサポートすることができる。
●子どもは、小さいころから楽しいキャラクターが登場する映像で英語に触れていると、英語を単なる学校の教科としてではなく、コミュニケーションのツールとして捉えられるようになる。
日本では、小学3年生から英語教育が義務化されており、数年前に比べるとはるかに早い年齢から英語学習が始まるようになりました。日本という国が、英語教育システムの改善に熱心であることがわかります。
一方で、学校の授業だけでは、子どもたちが受ける英語のインプットの量が限られているため、本来の目的を達成できない可能性があります。
イギリスでは、外国語の授業でフランス語を学んでいる子どもたちが1回の授業で覚えた単語数は毎年2〜3個である、という結果が出ています(Milton 2006)。その主な理由は、教師が生徒とのコミュニケーションにフランス語を使うのではなく、文法的な概念の説明に多くの時間を費やしていたことに関係していました。
これが、明示的学習(文法を中心とした学習)と暗示的学習(自然な言語使用)の違いであり、暗示的学習は幼少期の言語学習に重要な役割を果たします。日本の英語の授業でも、同じような教室環境であることから、同様の結果が得られる可能性があります。
一方、英語モノリンガルの乳幼児が接触するインプットの量は、1時間あたり700発話と推定されています。これらの発話は、child directed speech(子どもに向けられた発話)として記録されたものであり、その大部分は、遊びのなかで子どもに話しかけられたことばです。1日に約10時間英語を聞いているとすると、1日に7,000もの発話を聞いていることになります(Cameron‐Faulkner, Lieven, and Tomasello 2003, 866)。学校の授業だけでは、そのようなインプット量には到底及びません。
学校は子どもたちの言語教育に重要な役割を果たしていますが、子どもたちが第二言語に触れる場所は学校だけではありませんし、学校だけであるべきではないでしょう。子どもたちは、学校に通い始める前に家庭で英語に触れることによって、その後の英語学習の土台を築くことができ、それは学校で正式に授業を受けるようになったときにも大いに役立ちます。
King and Mackey (2007)は著書の中で、正しい知識があれば、モノリンガルの親であっても、子どもがバイリンガルになるための正しい土台を与えることができる、と主張しています。それを可能にする一つの方法が、子どもを対象とした英語の映像です。
今回は、イギリスの子ども向けテレビ番組『Peppa Pig』を見た子どもたちがどのように英語を学んだか、ということを調査した研究論文を分析します。
この記事では、
1)どのような番組内容が幼児の言語学習を促すのか、
2)親(たとえモノリンガルであっても)がどのように子どもをサポートすれば、より大きな成果を生み出すことができるのか、
3)テレビ番組「Peppa Pig」のような教材を使用することで、どのような成果が得られるのか、
について考察します。
『Peppa Pig』は、2004年から放映が開始したイギリスのテレビ番組です。主人公は、パパ(ダディピッグ)、ママ(マミーピッグ)、弟(ジョージピッグ)と一緒に暮らす豚の女の子Peppa Pig(ペッパピッグ)です。
番組では、Peppa Pigの日常生活(学校、友だちとの遊び、家族との生活)が描かれています。各エピソードは約5分で、「Peppa’s Garden」(ペッパの庭)や「Peppa’s Family」(ペッパの家族)など、各エピソードにつき1つのトピックを取り上げています。
『Peppa Pig』を見て英語を学ぶことについては、いくつかの研究が発表されており、本記事でもそれら(Alexiou 2015; Scheffler, Jones, and Domińska 2021)を参照・引用していますが、この記事の大部分は、Scheffler(2015)の研究から得られた知見を考察しています。
Scheffler(2015)の研究は、親のサポートを受けながら『Peppa Pig』の番組を見ている二人の子どもを対象に、英語がどのように発達していくか、ということを2年間にわたって追跡調査しました。今回この論文を取り上げたのは、この子どもたちの言語環境が日本に住む典型的な日本人家庭に類似しているからです。つまり、家庭や社会で話されている言語が子どもの第一言語であり、第二言語のインプットは家庭内で親が提供するメディアから得られるものに限られている、という環境です。
この論文(Scheffler 2015)の著者は、自分の子ども二人(双子)を積極的に観察し、『Peppa Pig』やそのほかの子ども向け番組を2年間見続けたあとにどのような英語学習の成果が出たか、ということを報告しました。この子どもたちはポーランドに住んでおり、英語のインプットはほとんどありません。
基本的には、家庭内では両親ともにポーランド語を使っていましたが、父親(論文の著者)は『Peppa Pig』の番組を見るときには英語を使っていました。子どもたちには生後21カ月のとき(2010年1月)から『Peppa Pig』を見せ始めました。子どもたちは、この研究の最終分析までの約2年間、1日45分程度、番組を視聴しました。
著者は、子どもたちと一緒に番組を見て、子どもたちが内容をすぐに理解できるように、主に物や動作に関する英単語をその場でポーランド語に訳してあげました。また、『Peppa Pig』の本を読み聞かせたり、番組に出てくるおもちゃで遊んだりしていました。父親が英語で物語を読み聞かせたり、ほかのテレビ番組を見せたりして、『Peppa Pig』以外の英語インプットもありましたが、『Peppa Pig』に比べると、これらの英語インプット量は非常に限られていました。
著者は、2012年8月までの間に、子どもたちの英語発話における大まかな段階を文章で記録しました。2012年7月1日から2012年8月14日までの6週間は、子どもたちが発するすべての英語を記録しようと試みました。また、この6週間の間には、主に番組に関する質問を用いた理解度テストを行い、子どもたちが番組から何を理解したのかを明らかにしようとしました。
著者は、子どもたちの英語学習のプロセスを以下のような段階で記録しました。
ステージ1:サイレント・ピリオド(沈黙期)
2010年1月から6月まで、子どもたちは英語の言葉を発することなく番組を見ていた。幼児が初めてことばを発するまでのステップを踏んでいるかのように見える。
ステージ2:模倣
2010年6月から9月にかけて、子どもたちはいくつかの英単語を真似して言うようになった。番組で聞いた直後にその英語を繰り返して言うようになり、最終的には、聞いた直後でなくてもランダムにその英語を口にするようになった。例えば、「flower(お花)」、「swing(ブランコ)」、「Peppa’s house(ペッパの家)」など。
ステージ3:自発的な発話
2010年9月からは、自発的に英単語を言うようになった。つまり、番組を見ていないときでも、番組を見て覚えた英単語(物の名称など)を使うようになった。それから間もなくすると、より複雑なことばで、自分の動作について英語でコメントするようになった。子どもたちが最初に自発的に英語で表現したのは、公園でブランコを押され「higher, higher!(もっと高く!もっと高く!)」と言ったときだった。
2010年9月から2012年7月まで、子どもたちは『Peppa Pig』を見続け、『Peppa Pig』に登場する英語を使っていた。2010年8月からは、子どもが発したすべての英語を毎日文字で記録し始めた。この時点で、子どもたちは完全な文章で表現したり、ポーランド語と英語を混ぜて話したり、ポーランド語と英語を切り替えながら話したりしていた。子どもたちが使う英語の単語やフレーズは、『Peppa Pig』に登場し、かつ、子どもたちの身近な環境に関連しているものばかりだった。
英語のみの発話の例:
「It’s broken.(壊れちゃった)」・・・おもちゃを壊してしまったとき
「ready or not here I come(よーし、いまから鬼が探しに行くよ!)」、「to the rescue(助けに[行く])」・・・外で遊んでいたとき
ポーランド語と英語を混ぜた発話の例:
「To są moje wriggly worms. Tutaj leżą.(これは私のミミズだよ。ここにいたの。)」・・・細く切った紙切れで遊んでいたとき
最後の2カ月間は、著者は、子どもたちが番組を見ている間、あるいは見終わった直後に質問(What〜?、Where〜?、Who〜?などのWH疑問文)をして、子どもたちが自分の言っていることを理解しているかどうかを確認しました。なお、以下の例のいくつかには、ポーランド語と英語が混ざった発話がありますが、バイリンガルの子どもにはよく見られることです。
父親:What is he looking for?(彼は何を探しているの?)
子ども:For latarka. [英語で ‘For a torch’ の意味](懐中電灯だよ)
父親:Where is the engine?(エンジンはどこにあるの?)
子ども:At the back.(うしろにあるよ)
父親:Who works there?(そこでは誰が働いているの?)
子ども:Mr Rabbit, królik[英語で ‘Rabbit’ の意味](ミスターラビットだよ)
父親:Who else?(ほかには?)
子ども:Jeszcze Daddy Pig [英語で ‘Also Daddy Pig’ の意味](あとはダディピッグだよ)
著者は、子どもたちが最初に覚えた英語は主に名詞や名詞句であり、これは自然な言語習得(Houwer 2009, chapter 7)と同様のパターンである、と述べています。
この研究(Scheffler 2015)からは、子どもは親のサポートを受けながら数年間テレビ番組で英語に触れることによって英語での産出語彙が増え、ただ映像で見た英語を真似するだけでなく、その英語を自由に使えるようになることがわかります。多くの親たちが歌や映像を通じて子どもにさまざまな言語に触れさせようとしていますが、この研究結果はそのような試みに明るい希望を与えてくれます。
そこで、英語学習の成功をもたらした3つの重要な要因について分析してみましょう。3つの要因とは、
1)映像に登場する言語の特徴、
2)親のサポート、
3)学習者の役割(a. 第一言語と第二言語の関連づけ、b. マルチモーダルなインプット)
です。
1)映像に登場する言語の特徴
『Peppa Pig』の番組には、幼児の英語学習を助ける重要な要素がいくつかあります。最もよく使われる2,000語は、英語を学ぶうえで重要な構成要素です(O’Keeffe, McCarthy, and Carter 2007)。したがって、英語学習のプログラムが効果的であるためには、この2,000語の大部分が含まれていなければなりません。
最近のある研究では、『Peppa Pig』の番組で使われている英単語がBritish English National Corpus(イギリス英語の書きことば、話しことばを大規模に記録したデータ)と比較されています。結果、『Peppa Pig』には、イギリス英語で最も頻繁に使われる2,000語の80%以上が含まれていることがわかりました (Scheffler, Jones, and Domińska 2021)。
ほかにも、『Peppa Pig』で使われている英語には、明瞭でゆっくりとした話し方である、重要な単語やフレーズが繰り返される、冠詞や前置詞などの文法的な単語が非常に頻繁に使われている、といった特徴があります。『Peppa Pig』では、「What are you doing?(何をしているの?)」 のような定型文が繰り返し使われていますが、これは暗示的な学習を促進します(Ortega 2013, 114–16)。
ある特定のフレーズが文脈の中で繰り返されると、そのフレーズがほかのフレーズをつくるための構成要素になることがわかります。例えば、「What are you doing?(何をしているの?)」の「What」は、「What are these?(これらは何ですか?)」や「What is this?(これは何?)」でも使われます。このようなことへの気づきは、学習者が文法知識を構築するための出発点となります。
意味のある、理解しやすいインプットは、学習者の関心を引きつけることによって学習へのモチベーションを高めることができ、効果的な言語インプットであるための重要な特徴です(意味のあるインプットについては、別記事を参照してください)。『Peppa Pig』の各エピソードにおける場面設定やキャラクター同士のやりとりの内容は、幼い子どもたちにとって非常に親しみやすいものです。
また、番組内で描写されるものが具体物(子どもたちが生活のなかで実際によく目にするもの)であることも、幼い学習者の理解を促します(Milton 2009)。Peppa Pigは、家族と触れ合ったり、友だちと遊んだりする場面の中でことばを使っており、そのようなことばは、子どもたちが現実の生活の中でも活用できるものになります。
2)親のサポート
『Peppa Pig』のような番組から子どもたちが最大限学べるようにするために、親は重要な役割を果たすことができます。まず、子どもたちは、親が一緒に番組を見ることで、その番組が「自分にとって良いもの」である、というメッセージを受け取ります。これは「共同注意」と呼ばれており、テレビ画面からであっても、言語学習において重要な社会的要素を促進することができる、という研究結果が報告されています(Strouse et al. 2018 …詳しくは別記事を参照してください)。
また、今回ご紹介している論文Sheffler(2015)の著者は、子どもたちに授業やレッスンの形で英語を教えることはしませんでしたが、子どもたちが番組の内容を素早く理解できるように、英語の単語やフレーズをその場でポーランド語に翻訳してあげていました。このような手法はサンドイッチ・テクニックと呼ばれ、英単語を聞いたあとに教師(または親)が翻訳を与え、そのあとにもう一度英単語を言う(例:「Dog.」→「This is a dog.」→「これは犬だよ」→「This is a dog.」)、というものです。このテクニックは、英語力が低い人も含め、誰でも使うことができます。
最後に、親は、子どもたちを英語のコンテンツに繰り返し触れさせる、という役割を担います。特に小さい子ども(2歳)の場合は、自分一人で見ることができませんから、親が子どもに見せるものを選び、子どもが繰り返し英語に触れるようにすることができます(繰り返し視聴の効果については、別記事を参照してください)。
3)学習者の役割
a)概念を第一言語と第二言語で結びつける
提示された情報を吸収するのは子どもなので、親が主導する学習を成功させるためには、子どもが重要な役割を果たします。ギリシャ在住の未就学児が『Peppa Pig』を使ってどのように英単語を学んだかを調べた別の研究結果(Alexiou 2015)を見ると、どの単語が学びやすく、どの単語が比較的難しいか、ということがわかります。
この研究に参加した子どもたちは、実験に参加した時点で4~6歳ですから、第一言語を十分に使いこなしていたと言えます。そのため、この子どもたちにとって、『Peppa Pig』の番組で触れた概念は必ずしも新しいものばかりではありませんでした。
しかし、子どもたちが慣れていない文化的要素を含む概念もありました。例えば、ギリシャの子どもたちは、「flour(小麦粉)」や「egg(卵)」といった概念には親しみがありましたが、「pancake(パンケーキ)」の概念(パンケーキがどのようなものか)は知りませんでした。よって、「pancake」という英単語が番組内で15回(「flour」や「egg」の登場回数よりもかなり多い)も出てきたにもかかわらず、子どもたちはより身近な概念の単語(flourやegg)のほうをよく覚えていたのです。
この研究では、子どもたちは合計80分間しか『Peppa Pig』の番組に触れていません。今回ご紹介しているSchellfer(2015)の研究では子どもたちが毎日45分程度、2年間触れていたことを考えると、とても短い時間です。
これは、学習の初期段階では、すでに第一言語で知っている概念とリンクさせて新しい言語でラベリングする(新しい言語での名称を覚える)ほうが、第一言語でもまったく知らないような新しい概念を学ぶよりも簡単であることを示しています。Webb and Rodgers(2009)によると、人は自分の第一言語で約3,000語を知っていれば、テレビ番組から偶発的に新しい単語を学べる可能性があります。しかし、Schellfer(2015)の研究での子どもたちと同じような量の長期的な英語インプットがあれば、幼い子どもも新しい概念を身につけることができます。
前述したように、『Peppa Pig』の番組内に登場することばや場面設定は、子どもにとって意味や関連性があるため、子どもたちは身近な環境で実際にそのことばを練習したり使ったりする機会を得ることができます。そして、この番組は、会話の相手が両親やきょうだいのみ、という子どもに対しても、英語を使うモチベーションを与えることができ、それが英語の練習につながります。
b)マルチモーダルなインプット
マルチモーダルなインプットとは、子どもが受けるインプットがさまざまなモード(様式)を持っていることを意味します。
例えば、番組を見ながら映像に登場するおもちゃで遊んだり、番組を見たあとに親が似たようなお話を読んでくれるのを聞いたりすることは、視覚モード(見る)と触覚モード(触る)と聴覚モード(聞く)、といった異なるモードを併せ持つインプットです。
このようなマルチモーダルなインプットは、外国語の学習者にとって有益であることが報告されています(別記事およびDe Wilde, Brysbaert, and Eyckmans 2020)。
子どもたちは、親のサポートと良質なプログラムがあれば、言語の基礎を学ぶことができます。
今回ご紹介した論文から得られる最も重要な結論の一つは、早くから英語学習を始めることの意義です。日常生活で十分な量のインプットがある子どもにとって、早期から英語に触れるメリットはたくさんありますが、日本のように英語インプットが限られている状況では、言語に対する態度がその後の言語発達のために最も重要です。
Sheffler(2015)の研究では、Peppa Pigが子どもたちにとって友だちのような存在になっていました。子どもたちは、Peppa Pigがイギリスに住んでいて、英語を話す豚だと信じていました(p.13)。子どもたちはPeppa Pigとコミュニケーションをとるために英語を学ばなければならないと考え、英語学習のモチベーションが高まった、と著者は述べています。
つまり、子どもたちはPeppa Pigとの間に「パラソーシャルな関係(擬似的な人間関係)」を築いていたのです。日本の子どもたちも同じようなことを経験できます。幼いころから番組を見始めれば、画面で見るキャラクターに愛着をもち、「パラソーシャルな関係」を形成することができます(Lauricella, Gola, and Calvert 2011および別記事を参照してください).
論文(Scheffler, 2015)の最後には、著者が子どもたちに「英語は何のためにあると思う?」と質問すると「コミュニケーションのため」と答えた、というエピソードが紹介されています。
日本の子どもたちは、英語をどのように見ているでしょうか。おそらく「学校で勉強する教科」と答える子どもが多いのではないでしょうか。しかし、魅力的なキャラクターが登場する楽しい英語コンテンツに早い段階から触れさせることで、子どもたちの英語に対する態度は大きく良い方向へ変わる可能性があります。その結果、学校で正式に英語の授業を受けるようになったときに、より多くのことを学べるようになるでしょう。
■関連記事
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https://www.cambridgescholars.com/product/978-1-4438-8259-0
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De Houwer, Annick. 2009. Bilingual First Language Acquisition. Multilingual Matters.
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