日本の子供たちが、英語を身につけて ミライに羽ばたくために。

2022.02.18

脳研究から見えてくる、バイリンガル環境づくりのポイント 〜東京大学 池谷 裕二教授インタビュー(前編)〜

脳研究から見えてくる、バイリンガル環境づくりのポイント 〜東京大学 池谷 裕二教授インタビュー(前編)〜

子どもが幼いころから二つの言語にふれるバイリンガル環境で育つ場合、親にも教育者にもさまざまな疑問が生まれます。一つの言語のみで育つ場合と、二つの言語で育つ場合では、脳やことばの発達がどのように違うのでしょうか。第二言語を身につける能力には、どのような脳の仕組みが影響するのでしょうか。

そこで今回は、脳の研究をご専門とする池谷 裕二教授(東京大学)にお話を伺い、神経回路、言語発達、年齢、記憶、親の関わり方、といったさまざまな側面から、子どもにとってより良いバイリンガル教育について考えます。

【目次】

 

学習・記憶の研究をもとに「生きづらさ」を抱える人のサポートを目指す

―はじめに、先生の研究分野について詳しく伺いたいです。脳に関する研究のなかでも、神経生理学とはどのような学問なのでしょうか?

脳の神経活動は、電気信号です。この電気信号によって脳がどのように計算するのか、つまり、脳がどのように意識や心をつくったり意思決定をしたり記憶したりするのか、ということを研究しています。

私 は、特に学習や記憶の分野を調べているのですが、その先には、認知症や記憶を失う病気、てんかんに関する研究があります。

ただ最近は、自閉症や発達障害、学習障害に興味があります。障害と病気は違うんです。例えば、手が不自由なこと、目が見えないことは、病気ではなく障害です。薬で治すことはできません。ですから、錠剤などの薬を飲んで治す、というような古典的な薬学とは違うアプローチが必要になります。

身体の障害の場合は、まだ不十分とはいえ、「車椅子の方用の駐車エリア」、「バリアフリー」、というように社会的なサポートが進んでいますよね。でも、発達障害といった脳の障害については、あまりサポートがありません。学校でもみんなと同じような教育を受けさせられ、悪い成績をつけられてしまう。

頭も良いし、性格も良いのに、生きづらいと感じている人はたくさんいるんです。そこで、人工知能などを使って、いろいろな「遅れ」や社会から疎外されている「外れ」を手助けし、その人ができる限り生きやすくするための支援につながるような提案をすることが私の大きなビジョンです。

 

―脳の障害に対する「薬」以外のアプローチに注目されているのですね。

「薬事法」は、「薬機法」(2014年〜)(※1)という名称に変わりました。薬機法の「機」は、機械の「機」です。血圧計や人工呼吸器のみならず、例えば、いまはスマホのアプリで心拍数を確認できたりしますよね。だんだんと医療の現場でも使われるようになってきて、治療効果もあったりするわけです。

ですから、口から飲む薬だけが「薬」ではない、というふうに、「薬」の定義が広がってきたんですね。

一般の方は「薬学」と聞くと、飲み薬や注射などの研究を想像されると思いますが、私たちはまったく別の観点で研究を進めています。

 

「言語」は、脳の研究者としては興味深い分野

―先生の過去の取材記事を拝見したところ、早期英語教育やバイリンガル教育に関する取材もありました。もともと第二言語習得などの分野にも興味をもっていらっしゃったのでしょうか?

私は英語教育やバイリンガル教育の専門家ではないのですが、英語が苦手だった経験をもとにした英語学習に関する本を出したことはあります。

今朝も、カナダの研究者と英語でディスカッションをしたのですが、私の横にいたバイリンガルの学生が私の英語が辿々しい様子を見て、「先生、いまの話はこういうことですよ」などと教えてくれて助けてもらいました。

何かを知っている人と知らない人がいるのは当たり前のことなのですが、どうして英語を話せる人と話せない人の差はこんなにも大きいのだろう、と疑問に思ったことが英語教育やバイリンガル教育に興味をもったきっかけです。

そこで調べてみたところ、早くから英語を学び始めたほうが習得しやすい、遅い年齢から始めた場合にはどんなにがんばっても幼少期からのバイリンガルには追いつけない、高いレベルで習得できるかできないかは遺伝が関係している、といった研究結果をいろいろな論文で読みました。

私は音楽が好きなので、絶対音感というものに興味があって元々調べていたのですが、言語も小さいころでないと身につきにくいものなのだということがわかって、さらに興味をもちましたね。

 

―先生は、とても多くの数の論文を毎日読んでいらっしゃるとのことですが、言語に関する研究論文も読まれますか?

読みますね。その人の心をつくっているのは、ことばだったりします。例えば、英語で考えるときと日本語で考えるときでは、意思決定の方向性が違います。

また、ことばがあるからこそ、思考の射程距離が伸びます。ことばがないまま考えるよりも、ことばを使って考えたほうが、そのことばが一点のくさびのような拠点となって、さらにその向こうを考えられるようになります。ことばを使うことによって、自分の思考の届く範囲が遠くまで行くんですよね。つまり、思考が深まるということですね。

このような特徴がことばにはありますし、ことばを使うのは人間だけです。人間を人間たらしめているのは言語だ、と言うこともできます。人間のポテンシャルは言語を使ってどこまで高まっているのか、言語がなかったら何ができないのか、ということを考えるのは、脳の研究者としてはすごくおもしろいです。

 

脳は、一つの言語しか聞かなければ、ほかの言語のための神経回路は削っていく

―乳幼児期から二つの言語に触れて育った子どもは、自然と両方の言語を身につけていきます。バイリンガルの脳は、どのように働いているのでしょうか?

まず、「獲得」と「学習」は分けなければいけませんね。「獲得」は、幼いときに自然な環境で言語に触れて特に努力せず身につけること。「学習」は、中学生と高校生などになってから頑張って勉強すること。「習得」は、どちらも指す用語だと思います。

バイリンガルの脳をMRIで調べると、例えば、英語を使っているときとスペイン語を使っているときは、違う脳領域を使っています。昔から、バイリンガルの脳に損傷が生じたときは、片方の言語だけ能力が低くなるという研究結果があり、二つの言語はそれぞれ独立した脳回路で獲得されている、ということが言われています。

小さいときに一つの言語しか獲得していなくて、あとから二つ目の言語を学習しようとすると、なかなか身につけることが難しいのではないかと思います。

 

―子どもの脳は、日本語しか耳に入ってこない環境にいるとき、どのような反応をして発達していくのでしょうか?

生まれたばかりの子どもは、発語や耳の反応を調べてみると、だいたい、すべての言語のすべての音韻に対して反応します。赤ちゃんは、そのようなポテンシャルをもっているんですよね。

でも生後6カ月くらい経つと、日本語だけを聞いて育っている子どもはLとRの違いには反応しなくなってきて、14カ月くらい経つとだいぶ違いがわからなってしまうことがわかっています。もちろん、そのあとでも脳は変化するので、この段階で音韻を聞き分ける能力が決まってしまうわけではありませんが、最初の2年間で大きな差がつくと言えます。

なぜ、聞こえない音に反応する神経回路を削っていってしまうのか、ということはよくわかっていませんが、「省エネ」のためだという説があります。

日本語の「あ」と「お」は違う音なので、それらを聞く力は残りますが、ほかの言語で使うような「あ」と「お」の中間の音は日本語にないので、聞く力を消してしまいます。これによって、「あ」と「お」の聞き間違いが減るんです。

例えば、私たちは「あ」を「お」のように発音してしまうことがありますよね。このようなとき、「あ」でも「お」でもない別の音として認識するのではなく、「あ」と「お」のどちらに近いかという判断ができると、多少の言い間違いがあったとしても、音を自動補正するスピードがとても速くなるんです。

 

―日本語だけ使って生きていくためには、とても効率的な脳に発達していくけれども、あとから二つ目の言語を学習しようとしたときに苦労するのですね。

そうですね。使わない神経ネットワークを削ることは理にはかなっています。

おそらく、昔は車も飛行機もないから、もともと人間は遠出をしなかったんでしょうね。自分の言語さえ使えれば事が足りるような、生まれ育ったエリアだけでほぼ生活をしていた。だから、脳は、人がこんなにも移動するようになることを想定していないつくりになっているのだと思います。

ですが、いまのように電話やインターネットが普及し、国際社会を迎えた現代では、この脳のつくりには困ってしまいますね。

 

バイリンガル環境は、子どもの脳にとって負担にならない

―そうすると、二つの言語が耳から入ってくる子どもがそれぞれの言語を身につけていくということは、ごく自然なことなのでしょうか?

世間でよく言われているような、バイリンガルに対する見解を科学的に調べた研究は、すでに世界中でたくさん行われています。

例えば、「Bilingual Minds」(※2)は、バイリンガルに関する世界中の知見をまとめた、とても有名な文献です。この序盤には、幼い子どもはいともたやすく二つの言語を学習できる(※3)、ということが書いてあります。

とても不思議なことですよね。英語のcarを日本語のボキャブラリーのカテゴリに入れてもいいのに、自然と英語のカテゴリに入れて、日本語と英語を使い分けるんです。また、英語は、日本語と違って、文字にすると単語と単語の間にスペースが入りますが、音声を聞いているだけだとそれはわかりませんよね。なのに、英語の音声を聞いて単語を切り取る力が身につく。これは、とてもすごい能力です。

なぜ脳がこのような芸当ができるのかは、いまだにわかっていません。

 

―二つの言語に触れる環境は子どもの脳の発達にとって負担になる、と考える人も多いですね。

子どもが二つの言語を獲得することは、脳にとって負担にはなりません。

私は、バイリンガル環境は良いと思っています。自分は英語ができなくて苦労した経験があるので、同じ苦労をさせたくないと思って、上の子どもは生後1カ月以内の間から英語保育園に通わせました。

ですが、一つの言語を学ばせるよりも、二つの言語を学ばせるほうが経済的負担も親の時間(送り迎えなど)もかかりますよね。英語保育園や英語教室でお友だちができるので、それはそれでいいのですが、子どもがほかの遊びをする時間を削って英語を学ぶ時間をつくるのか、という葛藤もあります。

また、小さいころに英語を学んでも、小学生になるころには忘れてしまう、ということも言われますね。私は、英語を聞く耳や発音する力が育てばいい、というくらいの気持ちで子どもを英語保育園に入れていました。でも、上の子はもうすぐ9歳になりますが、いまだに学校外での英語学習は続けているので、そろそろ忘れないころかなと思います。普段は人見知りなのにで、英語の先生に対しては人一倍話すみたいですね。

 

語彙の「遅れ」は、バイリンガル特有の発達過程であり、劣等感を抱く必要はない

―バイリンガル環境での子育ては、子どもの脳への負担ということは心配する必要はなく、家庭の経済的負担や親の負担、遊び時間とのバランス、長く継続できるか、など、さまざまな側面を考慮して、その方法を検討するのがよさそうですね。バイリンガル環境が日本語の発達に悪い影響を与える、と考える人もいますが、先生はどのように考えていらっしゃいますか?

3歳から10歳のモノリンガルとバイリンガルを比較した研究(※4)によると、ごくわずかな差ではありますが、バイリンガルのほうがそれぞれの言語でボキャブラリーが少ないことがわかっています。もちろん、両方の言語を合わせれば、バイリンガルのほうがボキャブラリーは多くなるわけですが、「どちらの言語もおろそかになっちゃう」と揶揄する人は、その意味では本当のことを言っているのだと思います。

また、言語に関するテストをすると、モノリンガルよりもバイリンガルのほうが、成績が低いという結果を出した研究もあります(※5)。このような結果を見ると、「やっぱりバイリンガルは二言語とも習得が遅れる」と結論づけたくなってしまうかもしれません。

でも、この研究によると、このような結果はボキャブラリーの少なさに起因しています。モノリンガルであっても、ボキャブラリーが少ない子どもはいますよね。一方、バイリンガルであっても、ボキャブラリーが多い子どももいます。そこで、ボキャブラリー量が同じくらいのモノリンガルとバイリンガルを比べてみると、まったく差がないんです。
つまり、モノリンガルのほうが頭が良い、バイリンガルのほうが頭が悪い、ということではなく、ボキャブラリーが少ないといろいろな面で苦労しますよね、というだけの話なんです。

 

―バイリンガルは、ボキャブラリーをきちんと増やしてあげれば、モノリンガルに劣らない言語能力を発揮できるわけですね。

そうですね。バイリンガルは、たしかにモノリンガルよりも、ボキャブラリーの学習が遅れるかもしれません。

でも、その「遅れ」は、発達障害や学習障害における「遅れ」とは少しニュアンスが違います。バイリンガル特有の発達の過程であって、劣等感を抱くようなことではありませんし、気にしなくていいと思います。

 

―これからは、日本でもバイリンガルやトリリンガルが増えてくると思いますので、バイリンガル特有の発達の過程、という考え方はとても大事になってきますね。

英語がペラペラの子どもを見ると、つい「日本語がおろそかになっているのではないか」と言いたくなってしまうと思いますし、その気持ちもわかります。

ただ、日本ではまだバイリンガルが珍しいですが、世界の半分以上はバイリンガルと言われていますので、これからの日本人はトリリンガルくらいになっていかないといけないのではないでしょうか。

 

―バイリンガル環境で育った人のメリットについて、ほかに先生がお考えになっていることはありますか?

加齢による認知力の衰えはバイリンガルのほうが遅いことを示した研究結果(※6)はありますね。ただ、バイリンガル環境が認知症やアルツハイマー病の予防になるかどうかはわかりません。また、なぜバイリンガルのほうが認知力の衰えが遅いのかもまだ解明されていません。

脳は、損傷した領域の機能を別の領域が補うことができるのですが、その予備装置のようなものが備わっているからなのか、あるいは、バイリンガルだからこその理由があるからなのかはわからないんです。

 

―バイリンガルは、一方の言語で話すときにもう一方の言語を抑える必要があります。そのための認知機能が二つの言語を日常的に切り替えることによって高まることが関係しているのではないか、という説明も目にしました。

まさにそのような説明もされていますね。これは、認知症だけではなく、社会性にも影響する可能性があります。

私たちは、社会性を獲得するうえで、何かをうまく抑制できる必要があります。例えば、「こういうことを言ったら失礼だ」と思って心で感じたことを人前ではそのまま口に出さない、ということは抑制ですね。つまり、他者といるときは一人でいるときと何が違うかというと、行動の抑制なんです。バイリンガルは、もしかしたらこういう行動の抑制が上手かもしれません。

また、言語を切り替えるときには、脳の線条体(せんじょうたい)というところが活動するのですが、バイリンガルは感情などの切り替えも得意な可能性があります。実際に、日本語・英語のバイリンガルの知り合いは、怒りを感じたときに頭の中を英語モードに変えると怒りが収まると言っていました。これはあくまで体験談にすぎませんが、いろいろな研究結果を見ていると、本当かもしれないと思います。

もし言語の切り替えによって思考をコントロールできる能力が高まるのであれば、それはバイリンガルやトリリンガルの大きな武器ですよね。

また、バイリンガルのほうがうつ病などの心の問題を抱えている人が多い、なんてことも言われていますが、バイリンガル環境との因果関係はわかっていませんし、不適切な考え方だと思います。例えば、ほかの言語を話せたりすることや、母語が周りの子どもたちよりも少し不得意だったりすることで小さいころに仲間外れにされた嫌な経験を引きずっている可能性もありますから、バイリンガルの脳が悪いのではなく、バイリンガルに対する社会的環境の問題なのかもしれません。

 

―バイリンガルのネガティブな側面を報告した研究は、移民の方々を対象にしたものが多いようですね。移民は、社会の少数派であり、親の社会経済的地位も低い場合が多く、バイリンガル環境そのものが悪いのではなく、社会や家庭の環境など、さまざまな要因が関係している可能性あることはよく指摘されています。

その通りだと思いますし、とても大切な点です。私はバイリンガル教育促進派ですから、こういう研究結果をもとにバイリンガル教育に二の足を踏んでしまう保護者の方がいるとしたら、それはもったいないことだと感じます。

 

(※1)「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」(厚生労働, 2021)

 

(※2)該当文献:Bialystok, E., Craik, F. I. M., Green, D. W., & Gollan, T. H. (2009). Bilingual minds. Psychological Science in the Public Interest, 10(3), 89-129.

https://doi.org/10.1177%2F1529100610387084

 

(※3)原文:“The most striking feature of a young child’s acquisition of language is the extraordinary ease with which the process appears to progress. Perhaps more remarkable than this achievement, therefore, is that this facility for learning a complex symbolic system is not diminished when the child faces the task of learning two of them.”(Bialystok et al, 2009, p. 90)

 

(※4)該当文献:Bialystok, e. Luk, G., Peets, K. F., & Yang S. (2010). Receptive vocabulary differences in monolingual and bilingual children. Bilingualism: Language and Cognition, 13(4), 525-531.

https://doi.org/10.1017/S1366728909990423

 

(※5)該当文献:Luo, L., Luk, G., & Bialystok, E. (2010). Effect of language proficiency and executive control on verbal fluency performance in bilinguals. Cognition, 114(1), 29-41.

https://doi.org/10.1016/j.cognition.2009.08.014

 

(※6)該当文献:Bialystok, E., Crail, F. I., Klein, R., & Viswanathan, M. (2004), Bilingualism, aging, and cognitive control: Evidence from the simon task. Psychology and Aging, 19(29), 290-303.

https://psycnet.apa.org/doi/10.1037/0882-7974.19.2.290

 

(後編へ続きます)

 

【取材協力】

池谷 裕二教授(東京大学 薬学部)

東京大学池谷教授のお写真

<プロフィール>

薬学博士、脳研究者。専門は薬理学、神経生理学。2002年〜2005年にコロンビア大学(アメリカ)留学後、2014年より東京大学薬学部教授。研究テーマは「脳の可塑性(かそせい)の探究」(脳がどのように脳自身を変化させるのか)。海馬(かいば)の神経回路に内在する可塑性の実態、法則、メカニズム、生物学的機能を研究し、そこから得た知見を社会に有意義に還元することを目指す活動も行う。2018年10月には、科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業プログラムであるERATOの一貫として「池谷脳AIプロジェクト」を開始。神経回路と人工知能をリアルタイムに連動させることで脳の潜在能力を開拓する未来型実験を実施している。

 

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