ワールドファミリーバイリンガルサイエンス研究所

日本の子供たちが、英語を身につけて ミライに羽ばたくために。

2020.12.29

ナレッジキャピタル主催 SpringX 超学校「世界が注目!社会を生き抜く力「非認知能力」から子育てを考える」で原田教授が講演しました

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ナレッジキャピタル主催 SpringX 超学校「世界が注目!社会を生き抜く力「非認知能力」から子育てを考える」で原田教授が講演しました

2020年12月14日、ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(以下、IBS)の学術アドバイザーを務める原田哲男教授(早稲田大学)は、ナレッジキャピタル(※1)主催のプログラム「SpringX 超学校」で講演しました。

SpringXの「超学校」は、さまざまな分野の専門家から学び、ともに考え、対話するプログラムです。今回は、非認知能力の育成に取り組む兵庫県・神戸市とともに企画された「世界が注目!社会を生き抜く力「非認知能力」から子育てを考える」をテーマに、計3回に渡ってYouTubeでライブ配信。

原田教授は「第2回 グローバル社会が求める外国語能力 〜非認知能力が支える英語習得〜」を担当しました。講演の内容を抜粋してご紹介します。

 

講演「グローバル社会が求める外国語能力 〜非認知能力が支える英語習得〜」

グローバル社会が求める外国語能力とは?

グローバル社会で求められる英語力は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のC1〜C2(熟練した言語使用者)レベルでしょう。文部科学省が目標として設定しているレベルは、中学3年生でA1、高校3年生でA2、という基礎レベル。

ところが、このレベルに達している生徒は50%もいませんし、特に「話す」技能では少数です。

 

外国語学習に必要な言語環境とは?

アメリカの公立小学校で英語と日本語で授業を受けてきた3〜5年生のデータをとったところ、ほとんどの子どもたちが外国語である日本語を「話す」能力がA2レベルを超えていました。これは、日本の高校生が目標としているレベルです。

このようなバイリンガル教育(イマージョン教育)からは、8つの要因が揃えば外国語の習得が可能であることが示唆されます。

 

原田教授の講義の続き

 

 

外国語学習に必要な非認知能力とは?

では、同じ環境で学んでいるのに、話す能力が個人によって差があるのはなぜでしょうか?最近は、言語学習を左右する要因にはいろいろなものが関わっていて、認知的能力のみでは説明できないことがわかってきました。そこで、特に3つの非認知能力が外国語学習に大切だと思います。

1)自己肯定感が外国語学習の動機づけになる

外国語学習においては、「これをやらないと明日のテストが…」といった義務的な自分よりも、「もし外国語を話せたら〜」という理想的な自分を強く思い描いているほうが外国語学習という行動に向かいやすいことがわかっています。

2)アイデンティが外国語学習の行動力になる

外国語学習者としてのアイデンティティには、「投資」(どれくらい努力できるか)、「主体性」(どれくらい自分から動こうとするか)、「力関係」(どのような人間関係があるか)が大切です。この3つから確立されていったアイデンティが外国語学習に対する行動力につながります。

3)協働学習が外国学習では必須

社会文化論では、どのような学習でも「協働」が必須だと考えられています。学習者には、「一人でできるレベル」と「他者の助けがあればできるレベル」があって、協働学習がその差を埋める、ということです。この考え方は、外国語学習の分野でも応用されています。

 

講演の後に原田教授にコメントをいただきました

“外国語学習者は、どんな環境で学んでも常に「ある状況」に置かれています。この状況は個人によって異なり、家庭、友人、学校、職場、地域、国などの社会文化的な側面が学習を促進させたり停滞させたりします。

例えば、英語の授業でグループ活動をしている状況では、自分はそのグループの中でどのように見られているのか、どんな役割ができるか、などによって、課題達成のためにどれくらい努力できるかが決まってきます。また、日本に住んでいる限り、この社会がもつ価値観、言語観なども学習に影響します。

このように、非認知的側面(例えば、主体性、アイデンティ、動機づけ)は自分の置かれた状況に深く関わり、常に流動的に変化しています。

そのため、一人ひとりの言語学習の軌跡はさまざまであると言えます。外国語との関わり方は一つと決めつけず、柔軟に付き合いましょう。”

 

(※1)研究者やアーティスト、クリエイターやエンジニア、ビジネスマンから一般生活者まで、さまざまな人々が知恵やアイデアを交換し、製品やサービス、人材など、新しい価値を生み出すことを目的とする施設(大阪府)。海外16機関と連携し、新しい都市開発のモデルとして世界各国から注目されている。2020年、スタートアップの輩出やイノベイティブ人材の育成を目的とした実践的な学びの場「SpringX」をオープン。

 

 

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