日本の子供たちが、英語を身につけて ミライに羽ばたくために。
2020.11.26
人口が少ない地域などの学校は、英語教師やALTの不足などを解決するために遠隔授業を取り入れており、オンライン英語教育の推進は、地域格差を解消するためにも重要な課題です。そこで、今回は、教育コミュニケーションや外国語教育を専門とする保崎 則雄教授(早稲田大学)にお話を伺い、効果的なオンライン授業を継続していくためのポイントについて考えます。
【目次】
2020年は、日本でもオンライン授業への注目が一気に高まった年であると言えます。文部科学省(2020a)の調査によると、2020年7月1日時点で遠隔授業を実施している大学*1は、対面授業との併用を含めると約84%。
しかし、公立小学校〜高等学校の場合、1学期の臨時休校中にオンライン授業(同時双方向型のオンライン指導)を実施した学校はそれほど多くありません。
文部科学省(2018a)は、遠隔教育の現状・課題として、遠隔教育の効果や実践について教育関係者の理解が必ずしも十分ではないことを挙げています。質の高い遠隔授業は、英語教育にとっても重要な課題です。
一方、少子化や過疎化が進んだ地域では、英語を教える人材が不足していたり、地域や学校で提供できる体験が限られていたりするため、他校のALTや英語科教員による遠隔授業の実践が進んでいます(文部科学省, 2018b)。
日本ではテレビ/ラジオ放送番組を通じた高等教育(例:1983年設置の放送大学など)は数十年前からあり、1997年には大学で遠隔授業が可能になりました。2001年度からは、通信制の大学・大学院ですべての授業をインターネットで行うこと(※2)が法的に認められ、「授業=対面」というイメージは少しずつ変化してきています。
2003年に開設された早稲田大学のeスクールは、ほとんどの課程をeラーニングで行う日本初の通信教育課程であり、卒業生はこれまで1500名以上(早稲田大学 人間科学部, 2020)。保崎教授は、このeスクールで約18年間、メディアコミュニケーションの授業をオンライン、オンデマンドで行っています。
―オンライン教育は、海外では進んでいるのでしょうか?
私が1980年から1987年まで留学していたアメリカのオハイオ州立大学では、1970年ごろから電話による遠隔授業をやっていましたね。まだインターネットが普及していない時代ですから、限界があるだろうと思って、当時はあまり興味をもちませんでした。
オーストラリアなどでは、1950年〜1960年代からラジオ放送によるディスタンス・エデュケーション(遠隔教育)が行われていますよね。
―先生は、オンライン授業についてどのように考えていらっしゃいますか?
eスクールでは、対面でいい授業ができない先生は、オンラインでもいい授業ができません。対面の授業で「あれができない」、「これがだめだ」という苦労を散々しないといけませんね。
「オンラインだと楽だろう」となるか、「どうやったらいいか全然わからない」となるか、両極になります。大工で言うなら、鉋(かんな)一つ上手に使える人は、いろいろな道具をうまく使える。道具のパワフルなところや精巧なところに逃げているようではだめです。
原点は、動きや表情など、身体などを駆使して教える、伝えるという活動を真剣にやることです。
―オンライン授業を成功させるためには、いままでの対面授業も関係するのですね。
対面での自分の授業を録画したビデオで見ながら徹底的に分析してみる。まず、そこからではないでしょうか。自分の表情や動き、紹介や展開の仕方、指名や板書の仕方なども含めていろいろな角度から分析して、オンラインというメディア(媒体)でどうやるのか、ということを考えるんです。
「これはやめよう」とか「これは変形させよう」とかいう自己授業分析なしにオンラインでやろうとしても、1、2回はできたとしても、1学期は続きません。先生もつらくなるし、生徒にとってもつまらない授業になってしまいます。
機械は、一度自分で分解してみると、どういう材料がどのように組み合わさってできているのかがわかります。でも、先生たちは授業を「つくる」ことばかりしていて作り直すための「壊す」ということをしていません。いまあるものを分解する、自分が何か思い込んでいないかどうかを考える、ということです。
モノづくりをするためには、モノ壊しも大事ですね。
―学校の先生たちからは、オンライン授業についてどのような体験談が届きますか?
早稲田大学を卒業した英語教員と意見交換をすると、対面式とオンラインの授業デザインの違いに気づいていない先生が多くいることに気づきます。対面式でやっていることをそのままオンライン式でやろうとして、失敗して苦しんでいました。
オンラインでは、どうしても音声情報が伝わるまでのタイムラグがわずかにあります。人数が多ければ、その差はもっと大きくなります。
そういうことにパッと気付いて「音声は確認程度にしておいて、サイン(身振り手振り)やパラ言語(※3)をもっと使ったりしたほうがいいな」と考えられる教員としての感性は、そういう授業デザインを大学の教職課程できちんと学べているか、教職に就いてからの対面授業で実践してきたかどうかによって明らかな違いが出てきます。
―オンライン授業では、音声の指導は難しいのですね。
大人は、情報のタイムラグを自分で補正できます。ところが、小学校の中学年くらいまでは、その微妙なズレはマイナスに影響します。それから、子どもは自分の顔が画面に映っているとそちらを見てしまいます。
だから、オンライン授業では、音を学ぶということは原則せずに、音声指導は短時間でも対面で行ったほうがいいと思います。オンライン授業では、音声ではなく視覚刺激(見てわかるもの)を中心に授業をするといいと思います。
本来は、そういう授業デザインの違いをワークショップなどで事前に身につけられるといいですね。
―対面授業での「音声」というと、例えば、先生が言った英語を子どもたちにリピートさせる場面がよくありますね。
発音は、専用の教材がありますし、TED talks、YouTube や TikTokの動画を見て学ぶこともできるので、それを「見てごらん」と紹介して自分で練習させたほうが、よほど英語の音に敏感になるし楽しいと思います。「英語を教えているのだから、自分が発音を教えなければいけない」と考えてしまうから先生が大変になりますし、そういう思い込みは却って学習者を不幸にするかもしれません。
先生が一生懸命やるのはいいことですが、教育で肝心なことは、学習者である児童・生徒がどれだけ学んで身についているか、です。ですから、オンライン授業では、音声の指導をするよりも、英語の文化的な背景やマナーの違いなどを先生の体験談とともにおもしろおかしく話したほうがよっぽどいいです。
一つの単語であっても、学びには、楽しいことや期待感がないといけません。「先生はドイツに行ったときにこういう失敗をしました。だから、この英語表現は絶対に大事だよね」と丁寧に説明してあげたほうが、子どもたちは食いつくし、絶対に覚えています。
―オンライン授業では、子どもにとって画面がどのように見えているか、子どもがどう感じるか、というような学習者の視点をもつことがより大事でしょうか?
そうですね。あとは、学校や先生が全部やろうとするのではなく、保護者をもっと巻き込んだほうがいいと思いますね。私が高校教員だったときは、何も問題がなくても「最近はどうですか?」、「最近がんばっているのでお母さんにちょっと報告してみようかなと思って」と電話や家庭訪問をしていました。
生徒に対しても、意見を言いやすい雰囲気や授業外での対話は当時から大事にしています。授業の中だけで教える、というのは、限界がありますし、それだけでは児童・生徒はついてこないと思います。
親も児童・生徒も、普段の先生の生き方やイデオロギーを見たり聞いたりして関係性ができていると「先生が言うならやってみよう」となるのではないでしょうか。
―小学校の担任の先生は、中学校や高校の先生よりも普段から子どもたちとのコミュニケーションが多いと思いますが、英語の授業にも関係してきますか?
普段は日本語でしか話していない先生が突然英語で教えようとすると、子どもにとっては違和感があると思います。それよりも、一生懸命英語を使ってALT に話しかけたり、わからなかった英語をもう一回ALTに聞いたりする姿を子どもたちに見せたほうがプラスの影響があります。
または、英語の時間だけ「英語を話さなきゃ」と肩に力を入れるのではなく、給食のときでも、掃除のときでも、普段から日本語で話しているときに「これは英語で何て言うと思う?」と、子どもたちに類推させるようなことをさらりと聞いてあげればいいんです。「うーん」と考えることで状況と表現が結びついて身についていきます。
一回、自分の中にある教師像を壊さなければならないですね。自分が思い込んでいるものを壊せるかどうかは、対面授業からオンライン授業に移行するときにも関係してきます。
―「英語教師」のイメージを壊す必要があるのですね。
先生が曝け出すこと、そして、観察することが大切です。髪の毛でもメガネでも服でも、身の回りにあるものすべてが教材になる。そこからストーリーが展開して、英語の単語や文章を教えることにつながっていきます。何でも教材にできる「教材の錬金術師」です。
例えば、「この紙はどれくらいの重さだと思う?」と類推させるような質問をすると、子どもからいろいろな答えが返ってくる。「じゃあ、重さをはかってみよう」と測り方を考えてみる。「100枚で測って、その100分の1が1枚の重さだね」と算数が出てくる。すると、割り算で使う英語表現も出てくる。こういうふうに知識がどんどんつながっていくんです。
こういう発想を先生がもつことは大切です。紋切り型の質問や答えを繰り返し練習するだけなら、一人でもできますからね。ことばは、状況の中で生まれてくるものですから、英語の教員は、その状況をいかに伝えるか、ということも大切です。
―先生次第で、いかようにも授業をつくることができますね。
英語の授業では英語しか教えてはいけない、というわけではありません。私は、ずっと「教育職人」というスタンスで授業をしてきましたが、例えば、ペン一つでも1時間の授業ができるんです。
一つのことから関連させて、つなげて、発想を飛ばして、ということは、ことばの習得でも重要だと思います。“blue” と聞いたとき、その人の中で「青」だけではなく、いろいろなことを連想して思い浮かべなければいけません。本来は、子どものほうがそういう力がありますから、大人がそれを妨げないようにしたいですね。
―対面とオンラインでは、授業中のコミュニケーションはどのように異なりますか?
対面だと、ポンポンとやりとりできるので、表情が豊かになるし、緊張感もあります。生徒がわかっていなければ活動をやめることもできます。でも、オンラインだとお互いに距離ができてしまいます。
生徒がスマホをいじっていてもわかりませんからね。ですから、オンラインで先生が20分も30分もレクチャーする、というやり方ではなく、先生のレクチャーは5〜10分の動画にして、それをもとにいろいろ書き込んだり話し合ったりしながら学びにつなげていく、という授業デザインにしなければいけません。
私は、授業は録画したものをオンデマンド配信して、そのあと掲示板でがんがんディスカッションをやる、というブレンド型のオンライン授業を20年近くやってきています。オンラインでは、そういうふうにもっと児童・生徒と丁寧に関わることもやらなければいけませんね。
小学3年生くらいまでは難しいかもしれませんが、小学校高学年以降だったら多少は書き込めると思いますから、書くことの楽しさも教えてあげることができます。
書くことは認知負荷が高いので、強要する雰囲気になってしまうと学ぶこと自体が嫌になってしまいますが、ゲーム感覚にできるといいですね。
ー先生と生徒のやりとりは、学びにも影響してくるのでしょうか?
オンラインだと「学生が理解しているかどうかつかめない」と悩む先生もいますが、先生の表情が豊かであれば、生徒の表情も豊かになると思います。私の対面の授業では、漫談もありますし、学生との掛け合いやノリツッコミのようなこともあります。
こういうコミュニケーションは、落語家やお笑い芸人さんはとてもうまいですよね。間合いの取り方や話芸は、参考になることがいっぱいあります。
授業は、ある意味アドリブのオンパレードです。子どもたちが言ったこともアドリブですぐに理解できないといけません。その答えが正しいか正しくないか、というレベルで考えるのではなく、そこから展開して、「ちょっと違うけど、おもしろいね!もしかしたら、こういうことが言いたいのかな?」など、いろいろな受け答えの仕方があります。
That’s good!(よくできました!)というような、決まり切った受け答えだけでは、子どもは嘘っぽいと感じてしまいます。先生がunusualなもの(通常とは異なるもの)を提示すると、興味をもつのではないでしょうか。
ーオンラインのほうがやりやすいこともあるのでしょうか?
お互いに画面を見ていれば、視覚刺激でいろいろなことができます。先生が画面のこっち側から消えたのに、反対側から出てきたら、子どもたちは「何だろう」と思いますし、”enter(入る)”、“entry(入ること、登場)”、”exit(出ていく、退場)” といった英単語も紹介できますよね。こういうところで、対面授業とデザインの違いが出ると思います。
画面上でホワイトボードを共有してみんなで書き込んだり、「何かあったら個別にもクラス全体にもメッセージを送ることのできるチャットで送ってね」と言ったりもできます。こういうことは、対面の授業ではできませんよね。
でも、オンラインだと、なんとなく自分が誰か隠しているような感じで何かをしたりすることもできます。こういうオンラインの機能をさりげなく使う、というのも私はありだと思います。
―対面の授業で発言するのは難しくても、チャットだと気軽にできるかもしれませんね。
そうですね。小学生でも覚えた単語を状況の中でどんどん使ってもらうといいですよね。普段はあまりしゃべらない子でも、チャットなら抵抗なく話せる子はいます。
私の授業ではZoomなどでチャット機能をけっこう使いますよ。すべてのチャットに私が反応しなくてもいいんです。ほかの学生が答えを持っているかもしれませんから。そういうふうに考えれば、手を挙げて発言することに慣れていない小学生も、チャットなら伝えやすいことはあると思います。
帰国子女やほかの国の子どもたちがいれば、そういう子たちにどんどん参加してもらって話したり、いろいろな刺激の仕方がありますよね。先生が知っていることを「教えるよ」ではなく、「一緒にやってみようね」という感じで活用したらいいと思います。
発表も、紙に書いて発表するとなると手間がかかって無駄も多いですが、オンラインだと画面共有ができるので早くていいですよね。それから、3、4人ずつのグループに分かれて何かできる「ブレイクアウトルーム」という機能もあります。
ただ、こういう機能に頼りすぎるのは問題で、授業中にそういう時間を入れる必要があるかどうかはよく考えたほうがいいです。対面がいいかオンラインがいいかは、学習内容や学習者、状況によっても違います。
―対面でもオンラインでも効果的なコミュニケーションはありますか?
授業は、最初に1分でも30秒でも集中する、ということが大切です。最初に盛り上がって集中すると、そのあとの流れが良くなります。これは、寄席の出囃子(※4)(でばやし)から枕ばなしみたいなもので、対面のほうがうまくいきますね。
でも、オンラインだと、隣の人と話せないので、何も言わなくてもみんな無駄口がなく静かにしていて、すぐ授業が始まります。これは、オンライン授業のやりやすい点です。
50分の授業を調べてみると、インストラクション・タイム(授業時間)は7〜8割くらいで、それ以外はクラスのコントロール(例:「静かにしなさい」と言う)に使われている、という授業分析の結果もあります。マネジメントがうまくいっていないクラスは、コントロールの時間が長くなりますが、それだったら、最初に先生の失敗話をしたほうがいいです。人が失敗した話は、みんな大好きですよね。うまく引き出せば、オンラインでもできるかなと思います。
―オンライン授業では教室のときにできていたコミュニケーションが難しいこともありますが、うまく活用すれば、対面よりも楽しい授業になる可能性は十分にありますね。
対面とオンラインでは授業デザインが違う、というのは、まさにそういうことですね。オンライン授業のほうがラフな(形式ばらない)雰囲気ですが、それはそれでありです。先生が途中で「ちょっと待っててね」と画面からいなくなるのもいいと思います。
小学生のオンライン授業でもそういうことができるのではないでしょうか。例えば「いまから1分間はお水やお茶を飲む時間だよ」とか「おやつを食べたりしてきていいから2分後には戻ってきてね」という時間があると、授業のアクセントになるかもしれません。子どもが「オンライン授業って楽しい」と思うかもしれません。
授業はこうでなければいけない、ということを一回崩してみて、自分の授業を徹底的に分析してみると、いろいろな抜けとか特色が見えてきたり、「自分はこれが得意だな」とわかってきたりします。すると、オンラインでうまくできるかどうかも見えてきますよね。
「オンライン授業」と聞くと、いかに対面での授業をオンライン上で再現するか、ということに注目してしまうかもしれません。あるいは、「オンライン授業」という狭い範囲の中で考えて、最新の機能を学ぶことや使いこなすことに力を注いでしまうかもしれません。しかし、従来の対面授業の延長としてオンライン授業を行おうとしたり、対面授業とオンライン授業を切り離して考えたりするべきではありません。
オンラインで効果的な授業をつくるためには、まずは、いままで対面で行ってきた授業デザイン、「英語教師」というイメージ、「授業はこうでなければならない」というイメージを一度壊してみて、それらを構成しているパーツが何なのか、どれが効果的で、どれがそうではないのかを整理して新たに組み立てる必要があるのです。
最近は多くの学校が教室での授業を再開していますが、すべてを元通りにするのではなく、「オンライン授業の経験を対面の授業にどう活かすかが課題」と話す保崎教授。そのためには、オンラインでうまくいったこと、やはり対面がいいもの、どちらがいいかわからないもの、この3つのことを記録しておくことが大切、ということです。いまはわからないものでもあとで答えが出てくることがあるからです。
遠隔教育の推進には、環境整備やコスト、研修など、さまざまな課題がありますが、「教育で肝心なことは、学習者である児童・生徒がどれだけ学んで身についているか」という保崎教授のことばからも、子どもたちに一番近い先生たちが実践と記録、分析を繰り返していくことが何よりも重要な鍵になることがわかります。
2020年は、そのようなオンライン授業と対面授業を行き来した記録をしっかり残すことができれば、日本の遠隔教育だけではなく、対面授業の改善にとっても、大きな転換期になるのではないでしょうか。
※1:国立大学、公立大学、私立大学、高等専門学校を含む。
※2:インターネットやテレビ会議システムなどを通じて、文字、音声、静止画、動画などの多様な情報のやりとりを同時かつ双方向に行い、教室以外の場所(職場の会議室や自宅など)で授業を受けさせること。対面での授業に相当する教育効果など、定められた条件を満たす必要がある(文部科学省, 2007)。
※3:ことばを話すときに、さまざまな意図(例:疑問や断定など)、態度(例:丁寧、くだけた)、対象となる聞き手や状況の特徴などを表現できる音声情報。文字に書き起こすことができる言語的情報に対して、発音の仕方(声の抑揚など)、話すスピード、声の大きさなどはパラ言語的情報と呼ばれ(藤崎, 2005)、表情やしぐさ、視線などを含めて研究される場合もある(田上, 2006; 田上, 2008)。日本でも、授業中の教師がパラ言語的情報を使って児童に働きかけることが観察されている(有賀ほか, 2008)。
※4:落語家などの芸人が舞台に上がるときにかかる音楽。
【取材協力】
保崎 則雄 教授(早稲田大学 人間科学部 教授)
<プロフィール>
早稲田大学 人間科学学術院 大学院人間科学研究科(教育コミュニケーション情報科学研究領域)教授。専門は、外国語教育方法論、メディアリテラシー、教育コミュニケーション、教材開発、経験学習など。早稲田大学の通信教育課程(人間科学部eスクール)にてメディアコミュニケーションの遠隔授業を長年担当。埼玉県所沢市教育委員会研究指導員、小学校・中学校マルチメディア英語教材(2009年/所沢市制作)監修の経験もあり、小学校英語教育にも携わる。
■関連記事
有賀 亮, 岸俊 之, 菊池 英明, 野嶋栄一郎(2008).「授業における教師の発話の音声分析によるパラ言語情報の抽出」.『日本教育工学会論文誌』, 32(1), 13-21.
https://doi.org/10.15077/jjet.KJ00004960849
田上 博司(2006).「視覚的パラ言語情報と遠隔コミュニケーション ―視線合致型遠隔授業システムの提案―」.『情報科学研究』, 20, 30-38. Retrieved from
http://id.nii.ac.jp/1104/00000523/
田上 博司(2008).「遠隔授業における視線一致の必要性とその問題点解決のための一手法」.『教育システム情報学会誌』, 25(4), 394-402.
https://doi.org/10.14926/jsise.25.394
藤崎博也(2005).「音声の音調的特徴のモデル化とその応用」.『「韻律に着目した音声言語情報処理の高度化」平成12年度〜平成16年度文部省化学研究費補助金 特定領域研究 研究成果報告書』. Retrieved from
https://www.gavo.t.u-tokyo.ac.jp/tokutei_pub/houkoku/model/fujisaki.pdf
文部科学省(2007).「大学設置基準等の一部を改正する省令等の施行について(通知):別添2 文部科学省告示第百十四号」. Retrieved from
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/07091103/002.htm
文部科学省(2018a).「遠隔教育の推進に向けた施策方針」. Retrieved from
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/09/14/1409323_1_1.pdf
文部科学省(2018b).「遠隔教育システム活用ガイドブック」. Retrieved from
https://www.mext.go.jp/content/1404424_1_1.pdf
文部科学省(2020a).「新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた大学等の授業の実施状況」. Retrieved from
https://www.mext.go.jp/content/20200717-mxt_kouhou01-000004520_2.pdf
文部科学省(2020b).「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた公立学校における学習指導等に関する状況について」. Retrieved from
https://www.mext.go.jp/content/20200717-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf
早稲田大学 人間科学部(2020).「eスクールについて」. Retrieved from
https://www.waseda.jp/e-school/about/