日本の子供たちが、英語を身につけて ミライに羽ばたくために。

2020.09.18

保護者向け特別講演会 「これからの英語の学び方と国際社会で生き抜く力の育て方」を開催しました!

保護者向け特別講演会 「これからの英語の学び方と国際社会で生き抜く力の育て方」を開催しました!

2020年8月18日、ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(以下、IBS)は、子どもの“非認知能力”を育てる体験イベント「第22回ダヴィンチマスターズ」に特別協賛しました。

当日は、コロナウイルス感染拡大防止のため、保護者向けの特別講演会の様子がオンラインで配信されました。IBS所長 大井静雄名誉教授(ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所 小児脳神経外科)によるあいさつから始まった約1時間半にわたる講演会では、これからの子どもたちは「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」、「英語を使う」ことが必要、という話が議論されました。

また、パネルディスカッションでは原田教授、田中茂範名誉教授(慶應義塾大学)と浜野隆教授(お茶の水女子大学 基幹研究院人間科学系)が加わり、子どもたちが国際社会で力強く生き抜いていくためにはどのような体験をするべきなのか、多角的な議論が展開されました。

大井教授は「最近の時代の変化や近年の見解を交えて、英語の習得についてここまで深いディスカッションをした例はないのではないか」と評価し、視聴された保護者のみなさんからも多くの反響をいただきました。

基調講演とパネルディスカッションの内容を抜粋してご紹介します。

 

 

 

■基調講演 「これからの英語の学び方~高度グローバル人材の養成に向けて~」

(早稲田大学教育・総合科学学術院 原田哲男教授)

原田教授には、バイリンガル教育やイマージョン教育、「CBI(Content-Based Instruction:内容重視教育)」または「CLIL(Content ad language integrated learning:内容言語統合型学習」などを例に、早くから外国語で算数や理科などの教科を学び、外国語での抽象的思考力を育てることの重要性をお話いただきました。

英語を学ぶことを目的とするのではなく、できる限り早い段階から英語で思考できるようにトレーニングすることを目的とした学びが大事だと言えます。

原田教授の講演から抜粋したコメント:

“中学校や高校で初めて何かを英語で学ぼうとしても、英語力が追いつきません。年齢が上がれば上がるほど、内容で要求される英語力と学習者の英語力の差は広がっていきます。だから、早期からの外国語教育は必要なのではないかと思います。”

 

 

■パネルディスカッション 「国際社会で生き抜く力の育て方~高度グローバル人材の養成に向けて~」

IBSの研究陣と著名な研究者のみなさまで、国際社会で生き抜くには子どもはどんな力を身につければよいのか、医学、言語学、教育学などの様々な視点からディスカッションが展開されました。

 

慶應義塾大学 田中茂範名誉教授の写真

慶應義塾大学 田中茂範名誉教授

“これからは、自分で主体的に考えて判断して表現ができる「たくましさ」(自己表現力)と、“違い”と向き合いながら自分の“常識”を変えていける「しなやかさ」(対話力)が重要だと思っています。英語力に関して言えば、プレゼンテーションなどの「自己表現力」と、ディスカッションを通して問題解決ができる「対話力」。21世紀は「対話」の世紀だろうと言われていて、ことばの重要性が増していくことを考えると、英語教育は必要であり、日本のような環境でも身につけられると思います。”

 

お茶の水女子大学 基幹研究院人間科学系 浜野隆教授の写真

お茶の水女子大学 基幹研究院人間科学系 浜野隆教授

“非認知能力には、やる気、粘り強さ、忍耐力、対話力、思いやり、信頼、協調性などがあります。失敗から立ち直り、あきらめずにモチベーションを保てることも非認知能力です。幼少期からの環境がその子どもの非認知能力を形成していきますので、大きくなってからも、どういうメッセージのもとに育ててあげるのか、ということがすごく大切です。英語を習得しグローバルに活躍するうえで、そういう総合的な人間性のようなものが礎になり、国際社会で生き抜く力になっていくと確信しています。”

 

早稲田大学 教育・総合科学 学術院 原田哲男教授の写真

早稲田大学 教育・総合科学学術院 原田哲男教授

“継続的な学習が行われる限り、英語の音を聞き取ったり、発音する力は小さいうちから始めたほうが身につきやすいと思います。一方で早期英語学習の利点は音だけでなく、柔軟な考え方を持ったり人の気持ちに共感できるといった、人間にとってもっとも大切な能力を身につけられることにあるのではないでしょうか。”

 

ドイツ・ハノーバー国際神経科学 研究所(INI)小児脳神経外科 大井静雄名誉教授の写真

IBS所長 ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科 大井静雄名誉教授

“ことばの根底にあるのはやはり人間性だと思います。医師にとって、英語で医学用語を知っていることや医学の知識を英語で表現できることは最低限必要ですが、さらに、患者さんの心を読んだり、患者さんの悩みを聞いたりして医学的に癒していく、というときにも英語力が必要です。そのような人間性がグローバルに活躍する力の源泉になると思います。”

 

 

子ども向けリモートプログラム『夜空を彩るクレイアニメーションを作っちゃおう!』

子どもたちが家にいながらリモートで受講できるプログラムも提供しました。Ken先生と元DWEユーザーの現役大学生のキャストたちがみんなをサポートしながら、子どもたちは夜空に何が浮かんでいるか想像して、自由にクレイ(粘土)で細工を作りました。
お月さまや、魔女、流れ星、中にはハンバーガー(笑)を作る子どももいて、クリエイティビティの高さにKen先生もキャストもびっくり!

 

 

 

 

 

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