日本の子供たちが、英語を身につけて ミライに羽ばたくために。
2016.11.18
英語能力を計るテストとして日本で不動の地位を誇るTOEIC。TOEICテスト国別平均スコア(2013年)によると、日本の順位は48カ国中40位に止まっており、12位の中国とは200点以上、30位の韓国と比べても100点以上の差がついています。
多くの日本人が英語に苦手意識を持っていると言われていますが、このように明確に数字で示されると、もはや“苦手意識”ではなく、事実として“苦手”と言わざるをえないのかもしれません。
【目次】
出典:TOEICテスト国別平均スコア(2013年)
http://www.toeic.or.jp/press/2014/p016.html
PISAは経済協力開発機構(OECD)が世界各国の教育制度や教育政策について、共通の枠組みの中で比較するために開発した指標で、調査対象は15歳児となっています。
これを見ると日本の学力ランキングは、数学:2位/34カ国、読解力:1位/34カ国、科学:1位/34カ国となっており、どの教科でも上位の成績を収めています。
2012年度の調査では順位も特典も大幅に改善されていますが、この要因は「脱ゆとり」の施策や学習指導要領の改定などにあると指摘されています。
出典: OECD 生徒の学習到達度調査 ~2012年調査国際結果の要約~
http://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/pisa2012_result_outline.pdf
出典:Education at a Glance 2014
http://www.oecd.org/edu/Education-at-a-Glance-2014.pdf
このデータを見ると、小学校における日本の外国語教育授業数は他国に比べ、圧倒的に少ないことがわかります。
反面、PISAで結果が出ている算数、理科には多くの時間を割いて授業をしています。きちんと授業数を確保して授業をしている教科に関しては、日本の教育は極めて優秀な結果を残していると言えそうです。
しかし、“世界で活躍できるグローバル人材”の育成が急務な昨今において、語学だけ置き去りにしておくことはできません。
日本政府も「英語教育の在り方に関する有識者会議」を設置し、アジアトップの英語力を目指して英語教育の在り方を抜本的に見直しています。また、PISAは2018年度より、調査項目に「グローバル・コンピテンシー」を導入する予定です。
「グローバル・コンピテンシー」とは、多様な価値観やアイディア、信念、信仰などが存在するグローバル社会で、いかに皆の意見をまとめ連携していけるか、その力を問うもの。
お互いに意思疎通ができなければ、自分の考えを伝えることも、グループをまとめることもできません。
日本で育った日本人が真のグローバル人材になる為に、算数や理科といった学力に加えて、国際共通語である英語の習得が強く求められているのです。